Satoshi村

   眠狂四郎無頼控(四)

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Update 2013.09.23

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タイトル

場所

おもな登場人物

内容・感想など

狂四郎告白

吉原の引手茶屋、A大阪の樽回船

佐兵衛、老婆、娘

眠狂四郎が二十歳の時の長崎からの帰りです。
老婆に仇として狙われる理由を回想します。
船の中で起こった事件とは?

奇跡くずれ

小笠原帯刀の屋敷

蝴蝶斉、放仙、金八、小笠原帯刀、仙十郎

幽霊が本当に出る?と金八から聞かされるのでした。
巫女と山伏が行う儀式とは? その目的は?
そして、手妻(てづま)遣いの2人は何者?
手妻(てづま)とは今の手品のことです。

追慕小路

新黒門町、B中吉原C沼津

お園、小春吉二郎、呂宋作兵衛、辰野

お園は、病を胸に持つ者展Lの不透明な青白さがあった、と。。。
相模屋からの三千両の振出手形を渡したのは吉二郎でした。
そこへやってきたのは狂四郎を仇と狙う老婆でした。

悪縁記

D本坂越E袋井F島田の宿、四軒町

影松庫之助、小里、本多武一郎

5年間も追い続けた仇討ちも、金次第? 食べ物もろくに口にできない庫之助は、無一文で飲食して開き直ったのです。
それを見ていた女が助けてくれたのです。
一方、ある浪人がお金目当てに狂四郎を襲うのでした。

鼠小僧参上

御切手御門

志賀源八郎、板東粂之助、次郎吉、於佐久の方、喜多左近

大奥へ人知れず忍び入るのは意外とたやすかったようです。
女形の粂之助もその1人でした。
大納言様から拝領した花笄(はなこうがい)をお借りしたいと懇願され承諾してしまうのでした。
ところが、その粂之助は切られらることに。。。

必死刀

牛込改代町

辰野おばば、吉五郎、綾部三郎太、呂宋作兵衛、美保代、新太郎

狂四郎に斬lりかかった老婆は江戸のていたらく振りを嘆いて大見栄を切ったのでした。
そこへ備前屋が。。。
お園を助けた呂宋作兵衛を捕まえたのは備前屋でした。
狂四郎は呂宋作兵衛と引き替えに。。。

火辟ー舟
かえんぶね

G石神井H神奈川港

蝴蝶斉、おせん、李相玄

手妻(てづま)遣いとは奇術師のことです。
「奇跡くずれ」で会った蝴蝶斉の屋敷は石神井にありました。
一方、神奈川港には朝鮮の舟が停泊していました。

三宝寺池です

猿神異変
さるがみいへん

両国、番衆町、I沓掛

易者、尼

動物を神に見立てて奉る神社はいくつかあります。
中でも猿は日吉神社でしょう。
市ヶ谷でたまたま出会った易者と尼。
かつて、狂四郎が信州の高原を旅したときに出くわした猿を思い出しのでした。
 

妖異碓氷峠
よういうすいとうげ

J碓氷峠

惣兵衛

深山には、必ず、陰湿な怪奇の伝紳生きたものとして信じられている。
供養塔を見た狂四郎は、きこりの惣兵衛から一揆村の話を聞きます。
入ってはならないと釘を刺された湯で妖怪、魑魅魍魎(ちみもうりょう)に出くわします。

家康騒動

K甲府錦町

田嶋屋、松岡大内蔵

東照権現家康の落款入りの天照大神の絵を見せられた狂四郎。
それは本物か?それとも贋作か?
落札した金額はなんと千八百両!!
その夜、くせ者が忍んで来ます。

遺言賭博
ゆいごんとばく

L笹子峠M猿橋N立野

薬屋、文蔵、園弥、時次郎

江戸への帰り道で薬屋と一緒になった狂四郎は、矢立の杉でくせ者から弓で狙われ、丁半のバクチを求められます。
このストーリィは、、、どう考えたら良いものでしょう?
私には理解できない部分が多々ありました(^^;;;

奇怪茶屋

O奥飛騨

茶屋の娘、老爺、念々堂

新しい道標に左の道の指示がないのを怪訝に思い、狂四郎は敢えて左へ進むのでした。
隠された道を進むと真新しい茶屋が現れます。
そして、茶屋の娘は土地のものでは無さそうでした。
お茶には眠り薬が。。。

花の長脇差し
はなのながわきざし

P谷保天満宮Q府中番場宿

薬屋、おりょう

三度笠のばくち打ちらしい旅人は女のようでした。
威勢が良く猪突猛進する様を薬屋と狂四郎は危なっかしく見届けながら、江戸へ向かうことになります。
旅人おりょうがいた村では何があったのでしょう?
助郷(すけごう)という人馬を提供する制度は江戸時代からあったようです。

毒と虚無僧
どくとこむそう

深川今川町、海辺大工町

金八、増子市之丞、与吉、お静

虚無僧がやってきて、食べ物に気をつけるように言い残します。
長崎のカステラは、当時は高級品だったに違いないでしょう。
そのカステラを食べて死人が出たのです。
江戸に戻っていた狂四郎は、、、

毒薬として石見銀山が出てきます。
毒は亜ヒ酸のことで、ヒ素を含んでいるため中毒を起こし死に至ります。 無味無臭だっために毒薬として使われたそうです。

能面頭巾
のうめんずきん

お玉ヶ池、柳原同朋町

服部政右衛門、久蔵、お民

七人の町人を辻斬りした下手人を3日前に捕らえたばかりだというのに、目の前にいる風体が同じくせ者は一体誰なのか?
捕らえようとした同心は、逆に斬られてしまいます。

血笑の果て

両国広小路、延命寺門前、下板橋の東光寺

金八、由利、海老名要

講釈場で表情をまったく変えない若者がいたのです。
修行をしているかのような、、、そんな若者を笑わせてみせると金八が後を追います。
狂四郎は見抜いていました。

酔いどれ名人

谷中墓地、芋坂

瀬川図書、懐風堂、守屋四郎左衛門

谷中墓地で切腹しようとしていた若者を狂四郎が止めます。
子細を聞くと雪舟の水墨画「寒江独釣」(かんこうどくちょう)と関係しているようです。
タイトルの酔いどれ名人とは?

↑ これはあくまでイメージサンプルです

甲賀忍組
こうがしのびぐみ

広徳寺

榊原政之助、鼠小僧次郎吉、忍者

北町奉行の榊原主計頭の甥にあたる政之助は4人の忍者に襲われます。

江戸時代の後期にまだ忍者がいたの?という疑問がありましたが、その証拠として蕪村の句が引用されていていました。
広徳寺は今の台東区役所の場所にあったそうで、「びっくり下谷の広徳寺」 と言われたそうです
その後、関東大震災で焼失し練馬区桜台に移転しています。


中には入れません!

血汐歌麿
ちしおうたまろ

R七里ヶ浜沖

榊原左近将監、白鳥主膳、桂宮明子、政之助、小夜、次郎吉

左近将監は七里ヶ浜沖で発見した小舟について記憶を遡ります。
そこで会ったのは白鳥主膳と若い娘でした。
そして、政之助から甲賀忍者に襲われたことを聞きます。
「天皇御璽」を必ず奪うと。。。 

白珠賊
しらたまぞく

富島町一丁目

會田良介、おかや、獅子頭、備前屋

白珠とは真珠のことだそうです。
大粒の真珠を奉納するために備前屋に命じたようですが、どうも裏がありそうです。
一方で、會田良介は死んだばかりの体の腑分けが見たいと切望する青年医師でした。
七五三の新太郎と共に美保代がちょっとだけ登場します。
ほんのちょっとでした。

青字は江戸以外の場所を示しています。
アンダーラインをクリックすると、おおよその場所を中心にしてマップ表示します。
多分、このあたlィなぁ?という予測ですが、正確な位置をご存知の方はお教え下さい。
赤字は意外性と驚愕のストーリィで印象に残ったものです。

狂四郎が長崎らの帰りの舟で知り合ったお園はどうなったのでしょうね?
回想とともに現れた老婆が仇として狂四郎を追います。
(四)の半分は信州・甲州あたりを旅します。
中でも印象的だったのは妖異碓氷峠です。
逆にそれはないんじゃない?といぶかしいのが白珠賊でした。

かつての「びっくり下谷の広徳寺」 を一目見てみようと練馬区桜台へ行ったのですが、、、
「拝観謝絶」に絶句。 この4文字には排他的精神が充ち満ちていますね
帰り道、自転車で坂道を上りながら「臨済宗も大したことないな」と。。。